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皆さんはじめまして。そして、ようこそ道頓堀 今井へお越し下さいました。
私は皆さんがお越しになる時、いつも店の前でお迎えしている柳です。
私は昭和21年に今井が創業した時、当時まだ建物はバラック(ほったて小屋)だった頃、
先々代の今井寛三さんに植えてもらってから、ずっとここでミナミの街の移り変りも
今井の店のさまざまなエピソードも見たり聞いたりしているんです。
はうどん屋ですが、その前は同じ場所で寛三さんが楽器店をやってたんですよ。 その頃の話とか、そのもうひとつ前の芝居茶屋だった頃の話とかも含めて行ったり来たりすると思いますが、皆さんにお話したいと思います。「ああそうそう、あの頃のミナミってそんなんやったなあ」と懐かしんでもらったり、へえ〜っと驚いてもらったり・・・・・。
ずは私が道頓堀に来た日の事からお話しましょうか。
あれは今から62年も前の昭和21年の6月頃だったと思います。高槻の植木屋さんに運ばれて道頓堀にやって来ました。
今井はもちろんの事、まわりの家もほとんどがバラックでそれぞれが食べ物やはき物、きものや小物などを細々とあつかう店でした。
どれもこれも豪華な物はなく、日常品と言うのがやっと。
そんな中で一風変った田舎の茶屋の様に店の前にベンチを置いて赤いもうせんをかけた店が今井でした。
創業当時の今井 当時の大阪ミナミの様子
が到着すると、中からゾロゾロと今井の人達が出迎えてくれました。2年前まで楽器店をしていた主人の寛三さん。
どことなく、少し後に人気のあった喜劇役者 マスダキートンに似た風貌であまりうれしそうにもなく、私の枝ぶりを吟味している様でした。その横で私を連れてきた植木屋さんをまくしたてる様に「ああ、そんなとこに車止めんといとくんなはれ。お客さんが入れまへんがな」とか「もうそろそろ御飯出来上がってんのんちゃいまっか」とか、あっちこっちに気を配りながら割烹着姿でチャカチャカと気ぜわしく動きまわってるのが、妻のマチ子さん。結構こわそうな小がらな美人です。

マチ子さんよりもまだちっちゃくて、腰がまがってて、つえをついて静かに立ってるのが寛三さんのお母さんのコマおばあちゃん。
もんぺ姿でマチ子さんの手伝いをニコニコやっているのが長女の宏子さん。
ちょっとポパイの彼女のオリーブに似た感じで、スラッとしたやさしそうな娘さんです。
ぼうず頭のくせにテニスラケットなんかもってちょっとスカシた感じの中学生が長男の清三君。
このおにいちゃんの横で何がそんなに嬉しいんだか、柳を見るのが初めてみたいにテンションの高い小学生が徳三君。
私はこの日、こんな5人の今井家の一員となったのです。
 
つづく
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